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橘庵漫筆
二編二
鏡の裏面に、南天燭お鋳付ることは、其明かならむ理お象り表せり、南は離にして、離は麗なり、明なり、 卦象如此し、天は乾なり、明貴なり、 卦象如斯、美也明也、燭また火の用にして離なり、いづれも明に貴く、麗く、美しき象なり、よつて鏡の裏に鋳付けたり、