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類聚名物考
調度十
氷面鏡 ひもかゞみ
ひもかゞみは紐鏡にて、丸鏡もその外古鏡は、今の如く柄のなき故に、必ず裏に緒お付て取物故に、やがて紐鏡とは雲ふ事にて、玉の緒と雲ふが如くなるお、連歌の家にては、つらゝまたは氷の鏡お氷面鏡とするなり、是又転訛の一説なり、