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歷世女装考

柄鏡
唐物硝子鏡、〈たて二寸七分よこ一寸七分〉全質瑇瑁細工、かゞみ稍子絵やう彫あげ、図の如く〈○図略〉転柱おあぐれば、内にびいどろかゞみあり、按に、今市中にてひさぐびいどうかゞみは、かゝる唐物お摸し作りはじめたるならむ、是も五六十年以来の新製にて、今は下輩万家の重宝たり、