[p.0372][p.0373]
後拾遺和歌集
十九/雑
かくて臨時の祭になりて、二条前太政大臣中将にはべりて、祭のつかひしはべりけるに、あるじ、はこのふたに、ぢんのくし、白金のかうがひ、かねのはこに鏡などいれて、使は中宮のはらからなればにや、日陰とおぼしくて、鏡のうへに、あしでにてかきはべりける、
藤原能長〈○歌略〉