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東雅
八/器用
櫛くし 伊奘諾神、並に素戔烏尊の湯津爪櫛、塩土老翁の玄櫛などいふもの見えたれば、〈旧事、古事、日本紀等の書に、〉因来る所すでに久しき物也、そのくしといひしは義詳ならず、釈日本紀に、並訓久志といふ事見えたり、櫛おくしといふも、並(ならぶ)之義と見えたり、異朝にして櫛比といふはよのつねなり、