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空穂物語
楼の上之下
大にのぼり、さて殿にしろがねのすきばこ、廿がう、あやちうのみねに、らてんすりたるくし(○○○○○○○○○)など奉りたるないしのかみ、宮の御方になゝつ、我御方にもの御方々々にも二三づゝくばり奉らせ給、