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倭訓栞
前編四十二/和
わかれのくし(○○○○○○) 斎宮群行に、天子親く斎宮に櫛おさゝせだまふ、永く都のかたへ帰りたまふなと仰らるゝよし、是お別れの櫛といふといへり、〈○中略〉又伝へいふ、伊勢斎王の御櫛お、和泉国日根郡の沢村の櫛代の祠より調進すといふ、