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守貞漫稿
十二/女扮
両天簪
京坂には両差(○○)と雲、りやうざしと訓ず、江戸にてりやうてんと雲、江戸も先年専ら用之、今も右図〈○図略〉の如くなる、往々䙝及略服の時は、笄に代て用之、中銀製也、京坂より短かし、両丸珊瑚、或は瑪瑙の類也、先年は珊瑚流布、近年砂金石流布也、男子提物押目にも流布之とす、〈○図略〉全く銀製也、又鼈甲製もあり、