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源氏物語
一/桐壷
たゞかの御形見にとて、〈○中略〉御くしあげのてうどめく物そへ給ふ、〈○中略〉かのおくりもの御らんぜさす、なき人のすみかたづねいでたりけん、しるしのかんざし(○○○○○○○○)ならましかばと、おもほすもいとかひなし、
○按ずるに、しるしのかんざしは、白氏文集の長恨歌に拠て作れるなり、