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好色一代女

金紙の匕髻結
或時雨の淋しく、女交りに殿も宵より御機嫌もよろしく、琴のつれびき遊ばしける時、彼猫おしかけけるに、何の用捨も無く奥様の御ぐしにかきつき、かんざしに小まくらおとせば、〈○下略〉