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雅亮装束抄

五せち所のこと
ひめ君は五せち所にて、かみあげのさうぞかすこと也、〈○中略〉おほかたは五せちのあいだは、ひ め君以下さぶらふべきことなり、わらは、しもつかひのさいし(○○○)、ひめ君のかづら〈○中略〉とりぐし て、うちみだりのはこのふたにいれて、二かいにおくべし、〈○中略〉
ひめ君のさうぞく〈○中略〉
とらの日〈○中略〉かんざし(○○○○)、さいし(○○○)四すぢあるお本所にまうく、〈○中略〉しもづかひのさうぞくの寸法〈○中略〉
しもづかひのさうぞく、〈○中略〉つぎにさいしおさすべし、むらごのみつくりのおゝつけたり、ま づむらごおとりて、なかおりにとりなして、ひとむすびして、さいしおつらぬくべし、たゞしか たかたおすこしながくすべし、いたゞきよりひきこさんよういなり、さいしおひだりのてに とりて、しもつかひにむかひてたちて、わけめの右のかたのかみお、すこしさいしにてすくひて、わけめおこして、又わけめの左のかたのかみお又すくひて、さいしのさきのいでたるに、このむらごのいとのかた〳〵お、わけめのうへよりひきこして、さいしのさきにからむなり、