[p.0461]
大上臈御名之事
一かもじは、三ところもとがみにつくるなり、
一おくれのかみおば、両方よりとりて、ぼのくぼにてくむなり、くみとゞめのもとおとゞめね共、上のかみのしたにそのまゝおく也、
一かもじゆふこと、まづかみのうえのきわおびんのかみおのけてゆひて、したおそろへてけづる也、いれもとひして上はとくなり、かもじのおほきすくなきは、若き人と年よりは、すくなし、そのほかは、よきころたるべし、かもじのしやくはさだまりたり、人たけによるべからず、あまらばそのまゝたるべし、