[p.0472]
倭訓栞
前編二十五/比
ひたひ 和名抄に蔽髪おもよめり、額の義に出たり、女の具也、平額、居額の別あり、〈○中略〉岡部氏の説に、内宴の様書たる古き絵に、舞妓の髪あげたる形と、御食まいらする采女が髪あげたるひたひの様、うなじのふくらなど、大かたはひとしくて、舞妓は宝髻おし、采女はさる飾せぬ也、雅亮が五節の事書るに、おきびたひ、すえびたひといへるも是也といへり、