[p.0483]
枕草子

なまめかしきもの
五節のわらは、なまめかし、〈○中略〉
だいりは五節のほどこそ、すゞろに隻ならで、見る人もおかしうおぼゆれ、〈○中略〉清凉殿のそりはしに、もとゆひのむらご(○○○○○○○○)、いとけざやかにていでいたるも、さま〴〵につけておかしうのみ、うへざうしわらはべども、いみじき色ふしとおもひたる、いとことはり也、