[p.0487]
倭訓栞
前編三十三/毛
もとゆひ 絵本結(○○○)といふ物あり、鶴亀松竹などの綵色、あや杉紅なるおつま紅といふ、こは宮方よりすけまで也、内侍より以下は、つま紅はならず、一方おすこし紅にして、摸様は同じと、内々行事に見ゆ、是おだうどもとゆひ(○○○○○○○)といふは、堂童子本結の義也といへり、堂童子は花筥賦(くばり)など役する人おいへり、