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東雅
八/器用
粉読てしろきものといひ、又白粉の字お出して、読みてはふにといふ、はふにとは、白粉の字の音の転ぜし也、〈しろきものとは、今俗になしろいといふ是也、白粉の字、万葉集にはしらにと読みたり、古語ににといひしは、丹色おのみいひしにはあらず、白色おもにといふなり、にとは、彩色おいひし也、はふにとは、今俗にはおしろいといふもの即是也、〉