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重修本草綱目啓蒙
四/金
粉錫 京おしろひ(○○○○○)
一名白膏〈酉陽雑俎〉 流丹白膏〈同上〉 流丹〈石薬爾雅〉 丹地黄〈同上〉 鉛英〈事物異名〉 塗培〈同上〉 粉心〈同上〉 五花直〈同上〉杭粉〈外科正宗、杭州者上品、〉 朝粉〈天工開物〉
一名胡粉、京おしろひのこと也、鉛お薄く片にし、錯にて蒸して採る、数度蒸しとれば鉛漸々に減ず、画家に用るごふんは蛤粉也、胡紛に非ず混ずべからず、又ちやんぬりの白色なるは、京おしろひお入る、茶碗の白薬には、豊後玖珠郡の白土お用ゆ、焼て白色変ぜず、もし京おしろひお用ゆれば、焼て赤くなる、何んとなれば、焼けば丹になるゆへなり、〈○中略〉
増、和俗単に白粉と呼て、婦人面色お粧ものなり、