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枕草子

七日〈○正月〉は、〈○中略〉白馬見んとて、里人はくるまきよげにしたてゝ見にゆく、〈○中略〉見るはいとせばきほどにて、とねりがかほのきのもあらはれ、しろきものゝゆきつかぬところは、まことにくろき庭に、雪のむらぎえたる心ちしていと見ぐるし、