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重修本草綱目啓蒙
十四/蔓草
五味子〈○中略〉
南北の異あり、〈○中略〉南五味子は、さねかづら、一名びんつけかづら、〈筑前〉 とろヽかづら〈石見〉 びなんせき〈伊州〉 びじんそう〈大坂〉 びなんかづら〈讃州〉 くつば〈勢州〉 ふのり〈土州〉 ふのりかづら〈日州〉 おほすけかづら〈筑前〉 びらんじき〈江州〉 山野共に多し〈○中略〉
増〈○中略〉又南五味子の茎お切て水に浸す時は粘汁出づ、これお以て束髪の用に供すれば、膩垢の患なく且つ髪お長ず、