[p.0546]
筆の霊
後篇五十四
御河薬とは、江家次第考十五巻に、御河薬、白米也、自御厨子所進之、入土器、居四足雲雲などもあり、さて河薬と書くは、借字にて、実は皮薬なり、白米お水に漬して、その水お天皇の御膚にぬり給ふにて、皮膚おしてうつくしからしむる薬なり、薫薬と心得たる説あるは、いみじきひがことなりと、小山田翁〈○与清〉いはれたり、