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古事記伝
四十三
手白髪(たしらかの)郎女、〈白髪は借字なり〉御名瓦器の名なり、貞観儀式〈大嘗会儀〉に水部一人執多志良加、〈○中略〉主計式に、多志羅加二口、〈受一斗〉また手白髪〓(たしらかべ)四口などある是なり、〈水部執とあるお思へば、水お入るゝ器にや、〉〈又受一斗ともあれば、やゝ大なる器と見ゆ、此物和名抄には見えず、〉ぼて御名に負ひ坐るは其由あるべし、