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諢話浮世風呂
四編上
秋の時候
番公の居ねむりはまだいゝが、湯汲の居睡るのがおそれるぜ、今時分はいゝけれど、冬寒くてがたがた震ふおもかまはず、小さな柄杓(○○○○○)でだらりだらりと汲やつさ、あんまり心いきがねへ、