[p.0580]
嬉遊笑覧
二中/挙餡
楊枝〈○中略〉寸法の事、僧祇律雲、極長十六指、極短四指とあり、今此四指お三寸とするお、倶舎に一肘お舒て一尺八寸と定めて、廿四指肘といへり、然れば四指は三寸に当れり、最大なるは一尺二寸、最小三寸、其中は意に任すべしと、右は古代に定れる法也、今〈○文政年間〉四寸より六寸の間お用ふといへり、延宝に遊冶郎用る処のやうじ寸法かくの如し、〈(中略)古画お見るに、完永前後天和真享ごろ迄もやうじの大さ同じやうなり、〉