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西鶴織留

古帳よりは十八人口
今是のおかたの常住の風俗お見るに、〈○中略〉炉燵にむらさきぶとんおかけ、茶繻子の引敷、延の鼻紙に壼打のやうじ(○○○○○○)取添へ、たばこの火に、伽羅お焼かけ、せんじ茶お、台天目にてはこばせ、手もとに源氏物語、いたづらに気お移す事お、年中の仕事にして、〈○下略〉