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嬉遊笑覧
二中/服飾
こぎくの五つ折爪楊枝(○○○)お指こみ、〈○中略〉
男女ともに楊枝さし(○○○○)と雲もの、昔はなく、はながみの間に入るまでなり、賤の小手巻に、やうじさし、大かた女の拵へたる切封じの手紙にしたるやうじ指なりしに、次第に色々の工夫して、黄土佐紙にて、小く拵へたる有、又折居にして畳むやうにしたるもあり、とかくいやみなく弁理なるかたになりたり、かく雲へるは、完延頃なり、是にて楊枝も小くなりしお知る、