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男色大鑑

蛍も夜は勤の尻
きのふは田含侍のかたむくろなる人に、其気に入相ごろより夜ふくる迄、無理酒にいたみ、けふはまた七八人の伊勢講中間として買れ、〈○中略〉楊枝つかはの(○○○○○○)口おちかく寄られ、木綿のひとへなる肌着身にさはりておそろしきに、革たびの匂ひ寵りて鼻ふさげば、〈○下略〉