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長門本平家物語
十七
廿九日〈○元暦元年三月〉かのゝすけむねもちがさたにて、あたらしき湯ぶねかまへて、三位中将〈○平重衡〉にゆあみせ奉らんとす、ありがたくぞおもはる、〈○中略〉又とし十三四ばかりなる女童のむらさきの小袖きて、かみは、おひし程なるかなものうちたるたらい(○○○○○○○○○○○)にくし二入て来り、〈○下略〉