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貞丈雑記
八/調度
一わたしぎとはわたしがねの事也、渡器(わたしき)と書なるべし、はんぞうへわたす器(き)と雲意にてわたしぎと雲也、きといへばとて、木にてこしらへたる物にてはなし、永享行幸記に御わたしき〈白〉とあり、是銀にてこしらへたるわたしがねなり、〈又雲、わたしと計も雲、婚入条々にあり、〉