[p.0605]
後水尾院当時年中行事

一毎日の次第は、早旦御ひるなり、〈○中略〉内侍ひとへぎぬきて、御手水おもてまいる、御手洗の中へ楾お入、〈御清手水のとき毎度かくのごとし、常の御手水は不入なり、〉楾のふたお仰て、深草土器お入ふす、はいぜんの人とり伝へて、御前におく、土器おとらせまし〳〵て、御口お三度すゝがせ給ひて後、かはらけお御手洗の中に投させ給ふ、此間はいぜんの人楾のふたおあらためて、御手水おか、く〈○下略〉