[p.0646]
嬉遊笑覧
二上/服飾
古へ女は外に出るに、衣かつぎ深き笠お著、下ざまなるは、桂包みなどして覆面はせざりき、永正大永已後手巾やうのものお頭にかぶり、上に笠きたり、これ覆面の類なり、〈○中略〉俳諧懐子〈付合〉立かへりみる塗笠の内、ふくめんお誰ともしれぬ姿にて、〈完文のころ迄も、ぬり笠の下に手巾おかぶれり、〉