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麓の花
車月棚
天正より以来、明暦のころまで都鄙ともに車長持と雲へるものお家々に備へて、非常の具になしたり、其かたちは下にのするお見てしるべし、余〈○山崎美成〉ことし文政二年四月、ふたらの御山へまうでしおり、古河といへるうまつぎにて、ある家に車長持あり、〈○下略〉