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源氏物語
五十一/浮舟
正月の一日すぎたる比わたり給て、わか君のとしまさり給へるお、もてあそびうつくしみ給ふひるつかた、ちいさきわらは、みどりのうすやうなるつゝみ文の、おほきやかなるに、ちいさきひげこお小松につけたる、又すぐ〳〵しきたてぶみとりそへて、あふなくはしり参る、