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方丈記
すみかは折々にせばし、其家の有様、よのつねならず、広さ才に方丈、高さは七尺計りなり、〈○中略〉北の障子の上に、小さき棚お構へて、黒き皮籠三四合お置、即和歌、管絃、往生要集ごときの抄物お入たり、