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貞丈雑記
八/調度
一つゞらと雲はつゞら櫃也、つゞらと雲草のつるにて作る也、つゞら藤の事也、つづらひつは、たてお丸藤にして、ぬきおわり藤にして組たる也、四方の角々とふちは、なめし革にて包む也、今はつゞら藤にて作りたるは少し、竹籠お紙にてはり、又は檜の木の薄板にて作り、紙にて張たるも多し、