[p.0699]
鶉衣
続篇上
袋賛
器は入る物おして己が方円に従へむとし、袋は入るゝ物に随て、己が方円お必とせず、実なる時は肩に余り、虚なる時はたゝみて懐に隠る、虚実の自在おしる布の一袋、壺中の天地お笑ふべし、
月花の袋や形は定まらず