宗五大草紙
下
殿中さま〴〵の事
一御対面所にはちうしやくの火鉢おおかれ候、十月朔日より火鉢おおかれ候、たて炭なるべし、私ざまにても急度したる時は立炭なるべし、又女中に置れ候御火鉢は、源氏の絵などに書たるやうに、台にすはりたる御火ばち也、其台はこくしつにぬりて、まきえかな物あるべし、又炭さしそゆる事は手にて置べし、男女おなじ、
一御対面所にはちうしやくの火鉢おおかれ候、十月朔日より火鉢おおかれ候、たて炭なるべし、私ざまにても急度したる時は立炭なるべし、又女中に置れ候御火鉢は、源氏の絵などに書たるやうに、台にすはりたる御火ばち也、其台はこくしつにぬりて、まきえかな物あるべし、又炭さしそゆる事は手にて置べし、男女おなじ、