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松屋筆記
九十二
三幅白の幕皆白の幕
俗に白幕おみのじろ(○○○○)ととなへ、そは三幅の製より移りて、幾幅にもあれ、白幕にいふ事とおもへるは、いみじきひが事也、こはから糸草子〈四十一丁う〉に、鶴岡にて今様ありし事おいへる条に、みなじろの大幕へ、二三度四五どまひかゝり雲々、又みなじろの大まくおなげあげて雲々など見えて、皆白の義也、