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続世継
一/こがねのみのり
三年〈○治暦〉十月十五日には、宇治の平等院にみゆきありて、おほきおとゞ〈○藤原頼通〉二三年かれにのみおはしましゝかば、わざとのみゆき侍りて、みたてまつらせ給とぞうけ給はりし、〈○中略〉みだうの有さ圭川のうへににしきのかりや(○○○○○○○)つくりて、池のうへにもからふねにふえのねさま〴〵しらべて、御前のものなどは、こがね白かね、色々の玉どもおなんつらぬきかざられたりける、
○按ずるに、かりやは幄屋お雲へるなり、