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空穂物語
楼の上之上
大とのゝ御まこにまうで給へるほどに、ひらばり(○○○○)いとちかし、みこ君わか君とあそび給て、いざかのひらばりにいかんとの給て、みこふにかゝげていりおはします、〈○中略〉がく人もみなひらばり(○○○○)にあつまりぬと、一院御らんじて、〈○下略〉