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枕草子

御帳のまへに女房いとおほくさぶらふ、〈○中略〉ひつじの時ばかりに、えむだうまいるといふほどもなく、うちそよめきいらせ給へば、宮もこなたによらせ給ぬ、やがて御帳にいらせ給ひぬれば、女房南おもてにそよめき出ぬめり、