[p.0826]
源氏物語湖月抄
十二/須磨
軟障(ぜじやう) 〈細〉ついたち障子などのやうなる物也、仮名にはぜんじやうと書る本あり、隻ぜじやうと可読、〈明〉阿雲、軟障有画図、松也、謂高松軟障、堂上立軟障、堂下引幔、又堂下にも有立之、内宴妓楽之時と雲々、〈哢〉一注、幕のごとくなる物に、高き松など絵に書て、壁に添て引也