[p.0832][p.0833]
雅亮装束抄

もやのひさしのてうどたつる事
次にもやのみすおかく、もやはしんでんによりて四けん、もしは五けんにてもあるなり、七けん四めんのしんでんならば、もや五けんにみすおかけて、うちにかべしろお引まはすべし、〈○中略〉かべしろはそのみすのたかさにつきて、四方おあげまはすべし、かべしろのおもてはみすのかたにあてゝかくべし、こはしのいたおいれて、まづ南より一方づゝあげて、よつのみすおばとぢあはせて、みすのやうにまきあげて、うちとのひもおもてあげたるしたに、一むすびしてのち、とりあはせて、すそよりかみざまに七八寸ばかりにおりかさねて、その一むすびのしたに、すそおしたうちにしてさしはさむべし、ひもごとにこの定なり、
かべしろのおもては、れいのき丁のやうにて、うらはしろくやうして、ひもはおもてはすはうなから、こきうちなからおあはせてあり、うらのひもはみなしろきなり、ひろさ三寸ばかりにかさねて、おもてのひもかべしろにおなじ、