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家屋雑考
掛筵(かけむしろ) こは畳表へ縁おつけて、帳の如く垂れたるなり、長禄二年以来申次記に、室町御所の事お注して、掛筵と申すは、上の御末と、中の御末との間に、高敷居有之、其上より掛けられ候なり、筵は二枚にて候へども、一枚お中お分けて、縁お常のごとくさし候へば、小数四枚になり候なり、一間の所にかけ申すなりなどみえたる是なり、