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藻塩草
六/居所

たまだれ〈たまだれのこすのまとおしなどよめり、みすのまよりかよふ心也、またたまだれのあみめのまよりふく風ともよめり、〉伊よす、いよすだれ、みす、こす、こすのと、〈外也、戸にはあらず、〉こすだれ、しのすだれ、あしすだれ、玉すだれ、こすのきけき、〈きけきとはしけきと雲詞也と雲雲、〉こもすだれ、青葉のすだれ、〈翡翠のすだれとて、四月一日新き御すだれおかくる也と雲々、〉白きすだれ、〈かげしろきひとへの衣うちなびきあふ日もすずししろきすだれに〉こすのまとほし、〈透也、こすのまおとなりたる也、玉だれのこすのまとほしともよめり、〉すとばかりもいへり、〈後撰詞にあり、みす也、〉すだれのうごかし、玉すだれのあみめのま、玉すたれていとのたえま、玉すだれすける心、〈拾遺〉すゝけたるいよすだれ、かけさげられて、あしすだれ世にすゝけたるなにはの女、