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大内裏図考証
十/附錄
春日権現験記絵、春日社、錦額簾、
簾の竹、〈綠青染のうへお、黒にて筋引、〉あみ糸、〈二筋あみ、へりの間に二け所づヽ、合て八け所也、〉赤白紫白赤白紫白赤白紫白赤、如此村濃也、いづれも同じ、其てい 〈赤 白 紫 白 赤 白〉 如此、白きは少き也、へり〈へり五け所、左右の端二つ、中に三つ也、〉並縁五色にて、窠文あり、〈菊に似たり〉
〈紫 赤 赤 白 紫〉 如此、地文の上に金泥ゆて窠文おかけり、窠の体普通のみすの如し、もかう、窠に蝶、又普逋の如き也、みすのもかう、並にみすの上の方に鏡おかけたり、仏像お金にてかけたり、金銅の蝶形あるべき、
春日若宮神主祐定記曰、嘉禎二年四季雲、
御簾四間、〈高各五尺五寸、弘各五尺八寸、〉縁五、各面紺地錦、縁帽額、裏浅黄、紺平絹、金銅大文二枚、蝶形六枚、帽額付之、金銅小文十六枚、平文四十六枚、肱金四枚、縁付之、在鉤二枚、栗形二口、丸緒二筋、志部総懸緒四筋等、御簾一間、〈高五尺五寸弘五尺八寸、〉縁五、面紺地、縁帽額、裏浅黄、紺平絹、金銅大文二枚、蝶形六枚、帽額付之、金銅小文十六枚、半文四十六枚、肱金四枚、縁付之、在鉤二枚、栗形二口、丸緒三筋、志部総懸緒三筋等、
丸緒、〈上〉赤、〈中〉白、〈下〉紫、 志部、〈中〉白、赤、〈上〉紫、〈下〉