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類聚名物考
調度五
鉤簾 こす 小簾
おもふに後世のものに、これおこすと訓り、鉤簾音訓相交へたる事、猶そのことわりなし、思ふに鉤は加末と訓べし、すだれおつり上る時かけ置時のかま也、唐の書に鉤と鎌とは同じくかよへり、加末おかうとのべたるは、古とのみつゞめていへるにまがへるならん、