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枕草子

五月の御さうじのほど〈○中略〉あきのぶの朝臣いへあり、そこもやがて見んといひて車よせておりぬ、い中だち、事そぎて、馬のかたかきたるさうじ、あじろびやうぶ、みくりのすだれ(○○○○○○○)など、ことさらにむかしの事おうつしいでたり、