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枕草子
九
心にくき物いみじうしつらひたる所のおほとなぶらはまいらで、長すびつにいとおほくおこしたる火のひかりに、御几帳のひものいとつやゝかに見え、みすのもかうのあげたる、こ(○)のきはやかなるもけさやかに見ゆ、