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枕草子

しきの御さうじの西おもての、〈○中略〉女は、ねおきたるかほなんいとよきといへば、ある人のつぼねにゆきてかいばみして、又もし見えやするとて、きたりつるなり、まだうへのおはしつる折からあるおえしらざりけるよとて、それよりのちは、つぼねのすだれうちかづきなどし給ふめり、