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枕草子

正月に寺にこもりたるは、〈○中略〉小法師ばらの、もたぐべくもあらぬ屏風などのたかき、いとよくしんたいし、たゝみなどほうどたておくと見れば、たゞつぼねに出て、犬ふせぎにすだれおさら〳〵とかくるさまなどぞいみじく、しつけたるはやすげなり、